第200回国会開会に当たって

 第200回国会(臨時会)が本日10月4日に召集されました。会期は12月9日までの67日間となります。
 これまで参議院議院運営委員長として円滑な国会運営のために力を尽くして参りましたが、9月11日より参議院自民党の国会対策委員長に就任いたしました。
 議院運営委員会(議運)と国会対策委員会(国対)は国会運営において表裏一体とも言われますが、似て非なるものでもあります。議運は議会の常任委員会ですが、国対は政党の組織です。議運のメンバーには各政党の委員が所属しておりますが、国対は政党それぞれで組織しており、自民党国対は(当然ですが)自民党議員のみが所属しております。国対において法案等をどのような順番で審議し、いつ採決を行うか与野党間で交渉や調整を行い、議運において法案等を本会議でも審議するか委員会から審議するか、いつ本会議で採決を行うか等を正式決定いたします。
 慎重に審議を行った上で、国民生活に必要な予算や法案等はしっかりと通す、これが国民からの負託を受けた私たち国会議員の役割であり、その要が国対と議運だと思います。関口昌一議員会長、世耕弘成幹事長、松山政司政策審議会長はじめ参議院執行部、そして衆議院の森山ひろし国対委員長、また、新たに就任した松村祥史議運委員長とも連携しながら、重責にしっかり応えられますよう、全力で取り組んでまいります。
 臨時国会では、政府提出法案が新規で15本、条約2本、そして継続法案2本が予定されております。今国会中、10月22日に天皇陛下の「即位礼正殿の儀」が行われ、その関係の式典がその前後に行われるため、その時期の国会審議は控えなくてはなりません。非常に窮屈な審議日程となりますが、十分な審議が行えるよう力を尽くしたいと思います。
 憲法改正も大きな焦点です。憲法改正を成し遂げたい、安倍総理は強い思いを持っておられます。本日の所信表明演説でも最後に、憲法について議論をしようと全国会議員に呼びかけられました。市町村内、誰でも投票できる共通投票所の設置や洋上投票の対象拡大など有権者が投票しやすくなるよう環境等を整える憲法改正の手続き法の改正案も、昨年春の通常国会の際に提出されていますが、一年以上審議されておりません。まずは議論ができるように、私も国対委員長として、その土俵作りに力を注ぎたいと思います。
 引き続き皆さまのご指導の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
令和元年10月4日
参議院議員 末松 信介

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