10月4日(月)、臨時国会が召集され、首班指名選挙にて岸田文雄 第100代内閣総理大臣が選出されました。併せて、私は文部科学大臣を拝命することとなりました。
岸田新総理は、国民の皆様から伺った声をノートに書き溜め続け、「国民の声を聞く政治」、「丁寧で謙虚な政治」、「多様な意見に寛容な政治」の実現を掲げていらっしゃいます。自民党が与党に復帰してから9年が経ち、昨今、政権運営に謙虚さが失われているのではないか、私自身、そのような懸念を持っておりました。岸田総理のもと、その頃の思いを今一度思い起こし、様々な声にも耳を傾けながら、丁寧に政権運営を行っていかなければなりません。
かつて野にあった2010年の党大会で、野村克也さんが講師としてお見えになりました。その時、自民党は勝った時に反省しないから、野に下ったのだとおっしゃられました。負けた時は誰でも反省する。勝った時に反省するのが強い。その言葉を私も大切にしたいと思っております。
文部科学行政は課題が山積しております。教育、科学技術、スポーツ、文化、芸術は、いずれも我が国の未来を切り開く重要な分野です。私も子どもを3人育てましたが、子どもは「国の宝」であり、「国の礎」だと思います。岸田総理は「聞く力」を強調されています。私は、「見る力」を付けたいと思います。様々な現場をよく見ながら、2年間近いコロナ禍で子どもたちの学びが損なわれないよう、日本の将来を担う子どもたちの教育の機会が得られるよう、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
なお、今回の人事に伴い、2年間務めさせていただいた国会対策委員長の任を外れることになりました。国対委員長最後の仕事として、岸田新総理の参議院各会派へのご挨拶回りに、世耕弘成幹事長とともに同行させていただきました。
国会対策委員長としての2年間、国会開会中は常に国会から離れられず、毎朝の国対会議に始まり、各委員会の進捗状況の報告などを受け、必要とあらば随時、他会派との調整等を行う日々でした。国対委員長の最も重要な仕事は、予算案や法案等を会期内に成立させることです。任期中、参議院に送られてきたほぼ全ての予算や法律を実現できたことで、一定程度職責を果たせたのではないかと思っております。
また、通常ならば閉会中は国対の仕事は大幅に減りますが、コロナ禍のため、閉会中でも様々な委員会審査が随意行われておりました。緊急事態宣言の発出、延長、解除の際には必ず衆参の議院運営委員会を開く必要があります。2年間、常に国会の最前線で戦わせていただきました。このような活動ができましたのも、ご支持くださり、私を送り出してくださいました皆様のお陰です。改めて感謝申し上げます。