第２０１回国会（通常国会）開会に当たって

　１月２０日、第２０１回国会（通常国会）が開会いたしました。会期は６月１７日までの１５０日間です。

　開会日には、天皇陛下をお迎えしての開会式、総理の施政方針演説など「政府４演説」が行われました。２２日からは衆参両院での各党代表質問が行われ、その後、衆参の予算委員会で審議が行われていきます。

　参議院自民党の国会対策委員長として、通常国会に臨むことになります。開会前から、野党国対委員長との会談など準備を重ねてきました。まずは経済対策４．３兆円を計上した令和元年度補正予算案を早期成立させなければなりません。その理由は、４．３兆円のうち約２．３兆円は災害の復旧・復興と安全・安心の確保の予算であるからです。公共土木施設などの災害復旧、河道掘削、堤防の強化など地方は待ったなしだからです。そして、経済対策や、最終年度である防災・減災、国土強靱化のための３か年緊急対策等総額１０２．７兆円の令和２年度予算案を年度内に成立させることが、今国会、私がまず果たすべき職責と考え、全力を尽くす覚悟です。

　今国会、政府新規提出法案は５２本、条約は１６本が予定されております。また、２年前の通常国会に提出された国民投票法改正案も積み残されたままになっております。総理も本日の施政方針演説で、改めて憲法改正の実現に向けて強い決意を示されました。国民投票法改正案は有権者が投票しやすくなるよう環境等を整えるものであり、野党にもご理解頂きながら、憲法について、静かに議論ができる環境を作っていきたいと思っております。

　昨夏の参議院選挙後、初めての通常国会となります。国民の負託に応え、皆様に約束した政策を実現していく国会にしなければなりません。まずは景気回復、事業規模２６兆円の経済対策の実行です。国対委員長として、衆議院とも緊密に連携を取り、野党とも信頼関係を構築しながら、「良識の府」参議院として、丁寧に、かつ決断力をもって、職責を全うする決意です。

　引き続き皆さまのご指導の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和２年１月２０日

参議院議員　末松　信介