参議院選挙、県知事選挙を終えて

 この度の参議院議員選挙におきましては皆様の多大なご支援をいただき、自由民主党は65議席を獲得することができました。本当にありがとうございます。心より厚く御礼申し上げます。
 「自公で過半数を獲得するために63議席が必要」そして、速やかに法案を審議するためにはどうしてもねじれを解消したいという思いがありました。今年2月に参議院外交防衛委員会の筆頭理事に就任してから、野党の皆様のお考えを私なりに最大限尊重して参ったつもりでしたが、諸々の事情もあって協議が整わず審議が滞ることが常でありました。本来、野党賛成の衆議院送付の法案・条約は速やかに審議・採決するのは政治の正しい姿と確信しております。ねじれが解消しましたので、野党の皆様のご意見は十分尊重しながらもまた賛否はともかくと致しまして、衆議院送付、参議院先議案件はスピード感を持って審議することを第一としたいと考えております。もっとも委員会は変わるかもしれません。しかし、ねじれ解消は手段であって政治目的でもなく、政策とまったく関係ありません。私はこの度の参議院選挙で鴻池よしただ候補の選挙対策本部長をお引き受けさせていただきました。選挙期間中、様々な主張をしましたが、その中で主に次のことを訴えました。
1.私はアベノミクスを続けさせていただけるのか否か、是非国民の声をお聞きしたいという訴え
2.アベノミクスの成長戦略は神戸のスーパーコンピュータ「京」の活用を見てもわかるように、民間の力、支援がないと絶対に成功しないということ。そのため、国民の皆様は積極的なご協力、ご支援をいただけるのかという訴え
3.アベノミクスにも光と影があります。円安一つ捉えても、トヨタのように1円円安になると営業利益400億円が出る企業がありますが、一方で1円円安になると第一次産業の漁業用A重油は70銭値段が上がります。今、年行高騰に苦しんでいます。トラック業界も同様です。このため、しっかりと影を注意深く見守り、対策を講じることも本来の政治であるという訴え
 また、憲法改正は自民党の政策の最重要課題であります。自民党憲法改正草案は未だ「案」であり、自由に議論できる段階であります。ただし、自衛隊の存在は最低限明記すべきことは、多くの国民の望むところであります。災害派遣など、命がけで任務を遂行される自衛隊員のことを思うと私は当然のことと存じます。そして平和は単に与えられるものではなく、作るものなのです。もちろん集団的自衛権はその歯止めもしっかり定義されなければなりませんが、まずは国家的議論を展開すべきだと併せて演説をしました。
 また、兵庫県では県知事選挙も併せて行われました。「地方の元気が日本の元気となり、日本の元気が世界に勝つことになる」と、あらゆる場所で様々な主張をさせていただきました。
 これから、研究開発や投資減税や規制緩和をどう生かしながら、成長戦略を進めるのか大きなテーマです。そして、増税によって財政再建に成功した国はなくやはり実体経済が元気になり、税収増がはかられてこそ、財政再建は進んでいきます。安倍政権の前途は依然として険しいです。
 選挙は勝つことがあれば、負けることもあります。今から厳しい3年後の選挙を覚悟しております。
今後とも厳しいご意見やご指導賜りますことを心からお願い申し上げます。

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