2018.08.10 ご挨拶 ご挨拶 いつも大変お世話になり誠に有難うございます。今年の夏は大変な猛暑となりました。7月はかつてない豪雨により、岡山・広島・愛媛県を中心に、西日本で大きな被害が出ました。亡くなられた方々のご家族の皆様の深い悲しみは決して癒やされるものではありませんが、心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。猛暑の中での復旧・復興活動ですから、ご苦労は言葉では言い尽くせません。我が国は災害大国です。「観測史上初」とか、「50年に一度」といった言葉が頻繁に用いられていることからわかるように、大変な時代を迎えたと思います。とても一時的な現象とは思えません。改めて、私たちは自然に対する畏敬の念を感じずにはいられません。災害をなくすことはできなくとも、減災・防災・縮災の努力は可能です。あらゆる自治体の重要施策には、「災害に強いまちづくり」が盛り込まれています。土砂災害警戒区域は全国で推計六十六万ヶ所となっております。まずは自分の家が建つ地域の特性をしっかりと把握するところから始める必要があります。昨年、私は国土交通副大臣を務めさせて頂きました。その際、当時の政務官の皆様と相談して、「気象業務振興議員連盟」を立ち上げました。現在、議連の幹事長を務めております。気象庁の提供するサービスをさらに積極的に活用していくためには、その任務遂行にあたり、現場の意見を伺いながら装備の充実等、しっかりと取り組まなければなりません。さて、長い国会も7月22日に閉会となりました。様々な附帯決議が付された「働き方改革法案」、「IR法案」等、閣法61本、議員立法20本が成立しました。 昨年の8月から一年間、議院運営委員会の筆頭理事を務めさせて頂き、本当に良い勉強になりました。本会議の議事の内容を決定するのは議運の役割です。どの法案から質疑を行うかを決めるのも議運です。日本銀行総裁や公正取引委員会委員長など、主な同意人事に伴う質疑や、議会のあらゆる問題の多くは議運に集められて話し合われます。「安倍一強」という言葉が使われるようになって久しくなりました。「森友・加計問題」など、その政治姿勢に対し、厳しいご指摘を受けました。6年前の「野党」であった時代に大切にしていた謙虚さ、誠実さ、慎重さを思い起こさなければなりません。政府も議会の私たちも同様です。社会はどんどん変化して行きます。AIやゲノム医療などの話を聞いておりますと、未来への期待と不安を覚えます。そのような時代に政策とは直接関係なくとも世間を騒がせた話題などと重要な法案や政策課題は、一線を画して、別々に審議をすることが必要だと思いますまた、皆様から色々なご意見を頂きたいと思います。今後とも、引き続きのご指導、ご鞭撻を宜しくお願いいたします。平成30年8月参議院議員 末松 信介 下水道事業へのコンセッション導入について 前の記事 平成30年7月豪雨による災害について考えること 次の記事